常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

give ~ an edge 復習

科学史上初、「恒温魚」の存在が確認されました。その魚はアカマンボウ(別名:マンダイ)として知られており、車のタイヤほどの大きさの深海魚です。深海という冷水環境に生息する深海魚は動きが鈍いですが、アカマンボウは自ら体温調整することができるため、素早い泳ぎや長距離移動ができるそうです。そのため深海での生存競争に優位性を獲得していることがわかりました。

Also known as the moonfish, the opah averages 100 pounds, has a diameter of 3 feet and can grow to up to 6 feet long. While deepwater fish are slow moving because of the cold, the opah's warm-blooded uniqueness results in faster swimming, better vision and quicker responses, giving it an edge in the survival sweepstakes

http://www.usatoday.com/story/tech/2015/05/14/warm-blooded-fish-discovered/27318727/
とりあげる表現は“giving it an edge”です。ここの“edge”は「端、刃先」といった意味ではありません。この場合は、有利な状況に立つことを可能にする“力、強み、競争力、優位”等のことを指しています。『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館書店)によると、「give one’s an edge:~にとって有利になる、〜を優位にたつ、~に強みを与える」という意味合いをもつことがわかりました。

リュウグウノツカイなどで話題にあがり始めた深海魚ですが、その謎に包まれた生態にとても魅力を感じます。 いつか深海魚に出会える水族館にも行ってみたいです。(Chris)  

http://d.hatena.ne.jp/A30/20101114/1289745559