常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

The ball is in his court. #3

授業が終わって研究室で一休みしていた時に先生から教わった表現です。
 
今週末、先生は親友でいらっしゃるC先生とお仕事のため車で遠方に向かわれるそうなのですが、C先生の車の調子があまり良くないそうで、目的地までどうやって行こうかとお話されていました。大学で合流して一台で向かおうか、それとも…と考えておられましたが、その際に先生が"The ball is in his court."と仰いました。

辞書を引いてみると、「次は(人)の番です」と載っていました。『Wisdom英和辞典』(三省堂)先生はこの表現が、テニスから来たということも教えてくださいました。テニスという競技は、ボールが相手のコートに飛んでいくと相手は打ち返さなければなりませんし、どちらかに点数が入った直後にサーブ権が変わると、ボールをポンと相手に渡す行為をするかと思いますが、こういったことに由来しているのではないかと思います。ここでは、「相手の出方次第」というニュアンスになるようです。

この表現は先に先輩方が取り上げておられます。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20101109/1289310676
http://d.hatena.ne.jp/A30/20120320/1332205880

英語には、動物や人の体の部位、このようにスポーツを用いた様々な表現があり単純に面白いなと感じました。(Starlight)