Blimey
映画「マイ・フェア・レディ」から表現を拾います。
教授がある男の出身地をぴたりと当てたシーンで、その男は
「Blimey, he ain't a tec, he's a blooming busybody!」
と言いました。
まず気になったのは、“Blimey” です。これは、間投詞で軽い驚きを示します。『ジーニアス英和辞典第四版』(大修館書店)には「しまった、おやおや、これはこれは」といった訳例が載っていました。『Weblio英和辞典』で調べてみると、「これは驚いた!とんでもない!」の訳例のほか、これは、“God blind me”のなまった形だということがわかりました。こちらは既に、先輩が記事をあげていらっしゃいました。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20101224/1293162911
つぎに、“busybody”です。
『ジーニアス英和辞典第四版』(大修館書店)には「おせっかい屋、でしゃばり」と載っており、さらに『ニューサンライズ英和辞典』(旺文社)で調べてみると、これは軽蔑的な意味で使われるようです。『新グローバル英和辞典』(三省堂)にも、非難して使われると載っていました。こちらも以前先輩が記事を書いていらっしゃいます。。。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20101224/1293162911
“blooming” は、「花の咲いた、魅力的な」という意味もありますが、ここでは強意語として使われているのだと思います。『ジーニアス英和辞典第四版(大修館書店)』によると、強意語としての “blooming” は「途方もない、ひどく」とあり、これは“bloody”の遠回し語だそうです。また、『Weblio英和辞典』によれば、くだけた会話に使われる強意語だということがわかりました。
以上を踏まえて訳してみると、
「なんてこった! こいつは刑事じゃない、とんだおせっかい野郎だ!」
といった感じでしょうか。
ちなみに、みなさんはおわかりだと思いますが、“tec” は “detective” の短縮語です。(私はきちんとジーニアスで調べるまで、“tech” の意味だと勘違いしていました。)(Five)