常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

特別講演会の感想

本日行われた文学部・経済学部共催の特別講演会に参加させていただきました。講師として、1991年に専修大学経済学部を卒業された、尾崎英二郎さんにお越しいただき、貴重なお話をしていただきました。尾崎さんは現在LAにお住まいで、様々な映画やドラマに出演されている俳優をされている方です。

        



今回の講演では、尾崎さんの貴重な経験の中から、普段はあまり聞くことのできないであろう、映画製作におけるご経験のお話や、学生時代のことを話してくださいました。特に印象に残ったのは、日米の台本の比較についてです。尾崎さんは実際に使われていた台本をお持ちになり、それらを見せてくださいました。見た目は日本に比べると少し質素なアメリカの台本も、中身は何度も書き換えられ、よりいいものになっていっているというご説明をしていただきました。「観客を楽しませよう」という基盤となる考えは同じでも、国々によって表現方法や活用の仕方が異なるということが可視化され、すごく興味深かったです。

         

また、最後には学生からの質問コーナーを設けてくださり、様々な質問に答えていただきました。その中でとても興味深い答えをされたのが、「他の誰にも負けないという強みを今のお仕事の中でどのように生かされているのか。」という質問に対しての卵を例に出されたお話です。尾崎さんは、パックに入った卵を手に取られ、「このパックの中に入った卵は同じものだけれど、一つも同じ割れ方をする卵はない。」とおっしゃいました。割れた後、そこからどう人に食べられるように変わっていくか。言い換えれば、挫折してしまったり、心が折れてしまったりした後に、どう立ち直っていくかが人それぞれ異なる、ということで、いかにその点で魅力を出していけるかといったお答えでした。私は今までそういった考えを持っていなかったことに気づき、同時に、その中でどのようにして他にないものを自分の中で見つけることができるかが今後大切になっていくのだと感じました。

本日の講演に参加させていただいて、ここ最近悩み、心でひっかかっているものが少し軽くなったような気がします。尾崎さんがおっしゃっていた通り、目の前に現れる壁は大きいものも多いですが、そんな高い壁を乗り越えた先の自分に何度もめぐり会い、成長していきたいと感じることができました。本日はお忙しい中お時間を割いていただいた尾崎さん、講演をご紹介いただいたUG先生に感謝いたします。(Green)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20141209/1418110934