have a milled edge
財布の中身を見ていましたら、偶然ギザギザ十円玉(略してギザ十)が入っていました。出くわす可能性は低いので、明日は何かいいことがあるかもしれません。高校の後輩にそれを集めるのが好きな人がいますので、その人にあげることにしましょうか。
話が逸れましたが、ギザギザ十円玉は英語で何といえばよいのでしょうか。手持ちの『スーパーアンカー和英辞典』第3版(学研教育出版)を調べました。すると意外な語が「ギザギザ」に用いられていました。例文では「50円玉は縁にギザギザがある」という文の英訳が、The 50-yen coin has a milled edgeとなっていました。意外だったのは、millという語の意味が「工場」、「粉々にする」という意味のほかにあったということでした。そこで和英辞典の訳だけではダメなので、英和辞典の定義も見ることにしました。『スーパーアンカー英和辞典』第4版(学研教育出版)には「[通例過去分詞形で](硬貨に)ギザギザをつける」という意味で載っていました。英語史の観点から見ると、自分が最初にイメージしたmillの意味が最初に登場したようで、スウィフトの時代に登場した意味とのことでした(『英語語源辞典』、研究社)。