常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 月例会

20日に拓殖大学で開催された日本英語教育史学会月例会に参加しました。寺沢拓敬氏のご著書「『なんで英語やるの?』の戦後史」を素材とし、英語科がどのように必須化されていったかについて議論しました。普段聞き慣れていない難しい言葉もありついて行くのが少し大変でしたが今まで考えたことのない新しい視点から英語教育について考えることができ、とても刺激的な時間を過ごせました。
 寺沢先生は英語必修化の促進要因としていくつかの仮説を立てられ、また必修化の阻害要因についても述べられていました。私が最も印象に残ったのは阻害要因の一つとして、戦後の学習指導要領で「全員にニーズのない科目は必修化すべきではない」と明言されていたということでした。自分が教員となれた際には「私は将来英語使わないのに何で英語を勉強しなきゃならないの」と生徒に聞かれることがあるかもしれません。そのようなときにあわててしまわないように今回、寺沢先生に教えていただいたことを踏まえ、自分なりに「なぜ英語をやるのか」をしっかり考えていきたいと思いました。
 またこの学会ではアカデミックなコミュニケーションという聞き慣れない言葉も学ぶことができました。今後は私も他の人の意見を受け入れつつも自分の意見はしっかり論理的に述べ、アカデミックなコミュニケーションが出来るように教養を高めていきたいと感じました。
 今回は学会に参加するということ自体が不慣れで自分の勉強不足も痛感しました。しかし、教員になるにおいては頭に入ってきた情報を即座に処理し理解するということも重要になると思います。なので、これからはもっと積極的に学会などへ足を運んで訓練していきたいと思いました。このような貴重な体験が出来て本当に良かったです。学会を開いてくださった方々、私に刺激を与えてくださった参加者の皆様そして学会を紹介してくださったUG先生に感謝いたします。ありがとうございました。(Eri)