常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

高校生セミナーの感想(AstroRiver)

先日の土曜日、英語英米文学科の、高校生向け公開セミナーが行われ、UG先生も授業をされるとの事で、私も見学させていただきました。

UG先生の授業のテーマは「語彙力アップの決め手:リテンション」でした。リテンションは通訳者も用いている語彙の学習法で、英単語などをただひたすら見る、書くなどして頭に入れるという強引な方法ではなく、英語を実際に発音し、耳に音を入れて覚えるというところが大きな違いです。

リテンションの作業を行っている間、私も見ているだけではなく、実際に参加させていただきました。大学でのUG先生の授業の中でも何度か経験したリテンションでしたが、なかなか簡単にはいきませんでした。恐らく多くの高校生が、初めてこの手法を経験したであろう瞬間を見ていましたが、中には素早く頭に情報を入れ、素早く口頭でアウトプットする事ができていた高校生もいたのは驚きでした。

今回のセミナーの中で、多くの高校生が今までは、ただ英単語をひたすら書く、目を通すことで暗記するという方法を取ってきたと話していました。ただ今回、セミナーに参加した高校生達は、従来の方法とは異なる新たな語彙力向上の手段を試し、その効果を実体験していただけたのではないかと思います。特に私の場合は、セミナーから数日たった今こそ、リテンションの効果を実感しています。なぜなら、このセミナーの中で頭に入れた10個のフレーズが未だに頭に入っているからです。ただセミナーの間だけ覚える事ができた、というのではなく、セミナーの中で入れた情報が今でも残っている、ということを体験することができました。この体験を忘れずに自身の英語学習に用いていきたいと思います。この様な機会を頂けたことに、感謝しております。(AstroRiver)