常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

"pushed" interview

昨日は西早稲田修士論文口述試験がありました。といっても自分が試験されたのではなく、研究休暇の指導教官の代役で、担当する1年制修士の口述に加えて、2つの試験での主査役(nominalな)をこなしてきました。

ということで、ほとんど接点がなかった他領域を専門とする先生方とご一緒することになったのです。院生にとってはまさに真剣勝負の時間でしたが、わたしには刺激的な、幸せな時間でした。(衰えた)脳のどこかが大いに刺戟される感覚を味わったのです。

自分なりに論文を必死こいて読んでのぞんだわけですが(中には300ページの大作あり)、その過程でまったく気づかなかったことや自分の停滞した経験からは思いつかないような発想を他領域の先生が学生への質問、コメントという形で述べられるのを聞いて(彼らも真剣勝負です)、院生ならぬ自分自身が何度もハッとさせられました。

俗に異業種・異領域交流などと言いますが、昨日の体験はまさにそれ。A30、生田キャンパスというタコつぼ(丸山真男風に言うとoctopus pot?)の中に閉じこもるだけではなく、こんな真剣勝負("pushed" interview)に身をさらすことも、ときには必要だということを痛感した次第です。

来年度は学務上の都合のため、西早稲田の方へは行くことはできませんが、何かの形で脳へのpushed inputは、はかりたいと思う所存です(でもこれが「思うだけ」で終わるンだよな〜)。(UG)