常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pare

独立行政法人年金積立金管理運用(GPIF)の運用資産見直しの提言についての記事です。

Pension investment fund must ditch JGBs: Ito

The world’s biggest retirement fund needs to cut bond holdings now because the Japanese government will follow an advisory panel’s recommendation that the wealth manager seek higher returns, the panel’s head said.

The \124 trillion Government Pension Investment Fund should pare domestic bonds immediately to 52 percent of assets, its lower limit, in part by selling to the Bank of Japan, said Takatoshi Ito, chairman of the advisory group. Local debt comprised 58 percent of the fund’s assets as of Sept. 30.

http://www.japantimes.co.jp/news/2013/12/06/business/pension-investment-fund-must-ditch-jgbs-ito/#.UqKEmsRdWSo

この記事に出てくる"pare"を『Wisdom英和辞典(第三版)』(三省堂)で調べると「切り詰める,削減する」などの意味がありました。
 日本国民は20歳以上になると年金を払う義務が生じます。払った年金は集められ,年金を受け取る権利のある方に配分されます。しかし,集めたお金の全てがそのまま配分されるのではなく蓄えられるお金が出てきます。この記事は蓄えられたお金の使い方に関するものです。GPIFの現在の蓄えられたお金の60%は国債の運用に充てられています。お金を持っているだけではお金は増えませんが,国債を購入すると利子が得られるので金が増えます。国債は国の借金であるため国がなくならない限り国債保有者は損をすることがありません。従って低いリスクを負うことにより低いリターン(利子)が得られます。この記事の内容は国債保有比率を減らして別の資産で年金を運用するべきであるというものです。(Ume)