常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

連続公開講演会のお知らせ

立教大学英語教育研究所主催 マイケル・ホイ教授連続公開講演会

リバプール大学のマイケル・ホイ教授(Professor Michael Hoey)をお招きし、連続公開講演会を以下の日程で開催いたします。

1.日時:2013年6月3日(月)、4日(火)、5日(水)、6日(木)いずれも18:30‐20:00

2.会場:池袋キャンパス マキムホール(15号館)2階M202教室

3.演題及び内容:
6月3日:「レキシカル・プライミング
流暢とはどのような言語学的、心理学的現象を指しているのか、なぜ母語話者は流暢な言語使用が可能なのかなどについて、コーパス言語学の研究成果を踏まえつつ、心理学のプライミングという観点から説明する。

6月4日:「語の意味、語彙間の意味的関係、コーパス言語学
近年のコーパス言語学の発達により、同意語、反意語、下位語、多義語といった意味分類や概念は、再考すべき時期に来ていることが
次第に明確になってきている。本講演ではこれらの分類および概念は根本的に別次元のものであり、両者の関係は見直されるべきであることを議論していく。

6月5日:「パラグラフ、文章構造、語彙選択」
近年のコーパス言語学の進展により、パラグラフや文章の構成形態に対する考え方に大きな変革が起こっている。本講演では、この分野の新たな知見を紹介していく。

6月6日:「文法的結束性、意味的結束性、メンタルレキシコン」
最近のコーパス言語学では、語彙はコロケーションを基にした複数の語のまとまりとして考えるようになってきている。伝統的な考え方の文法的結束性と新たなコロケーションという考え方の関係をどう調和させ、言語の使用形態の実態を解明していくべきかについて、議論を進めていく。

4.使用言語:英語(通訳なし) 

5.参加方法:申込不要、入場無料

6.問い合せ先:鳥飼慎一郎(立教大学異文化コミュニケーション学部教授)
E-mail: toriアットrikkyo.ac.jp