常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

beef up #3

The Daily Yomiuriのあるニュースの見出しに気になる表現がありました。


Ministry to beef up job assistance

http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T130121003503.htm


このbeef upという表現は、「≪主に米略式≫ <組織・法律など>を強化する」という意味があるようですが(『ジーニアス英和大辞典』)、なぜbeefが使われているのか調べてみました。beef upについて、書かれているページを見つけましたが、“Strengthen, reinforce, as in Mary wants us to beef up her part in the play . This phrase relies on an older slang sense of beef as "muscles" or "power." [Colloquial; late 1800s]”とありました。
http://m.dictionary.com/etymology/beef+up?linkId=8uxrdf

どうやら、1800年代にbeefを牛の力強さから「力」や「筋肉」を示すスラングとして用いられたことから、「強化する」という表現に使われるようになったようです。

とここまで書いて、過去に何度かbeef upが取り上げられていたことを知りました。
beef up - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森からbeef up #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
このような表現は、とても面白いです。動物に対するイメージは、どこも同じではないのですね。(Nat)