常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

have a brush with death

ブルガリア人の政治家がスピーチ中に突然現れた男に、銃を頭に突きつけられるという恐ろしい事件が起きました。

Man sticks gun in the face of Bulgarian politician during televised speech

A top Bulgarian politician had a brush with death on Saturday after a gunman pointed a pistol at his head as he delivered a televised speech.

Read more: http://www.nydailynews.com/news/world/bulgarian-politician-live-tv-gun-attack-article-1.1243150#ixzz2IXGPVISY

have a brush with deathという表現ですが、『死にそうな目に遭う、死に至る[ひんする]ような(危険な)経験[体験]をする、死と隣り合わせの[を覚悟するような](危険な)経験[体験]をする』(英辞郎 on the WEB)という意味になるようです。なぜ、そのような意味になるのか自分なりに考えてみました。
まず、brushを調べてみると、「軽く触れること、かすること」そして、「<人との>小競り合い;(不快な場面との)遭遇《with》」という名詞での定義と、have a close brush with death「あやうく死にそうな目に遭う」(『ウィズダム英和辞典 第二版』三省堂)という例文がありました。
それらを参考にすると、死ぬ場面との遭遇、死をかすめる、というような意味合いから、「死にかける、死にそうな目に遭う」という意味になるのでしょうか。
また、過去にも先輩が brush with the lawという表現を取り上げられています。cf.http://d.hatena.ne.jp/A30/20111215/1323915007

記事中の動画では、銃をつきつけた男が取り押さえられた後の光景が写されていますが、視聴注意なくらいのやられようでした…。それにしても、海外の一部では政治家も命懸けの職業ですね。(Astroriver)