常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

temporary housing

NHK Worldからです。昨日12月29日、被災地復興を重要政策に掲げる安倍首相が初めて「現場」福島を訪れました。しかし、あまりのも駆け足の視察だった為、仮設住宅の住民からは嘆きの声が上がっています。今回の訪問が単なるパフォーマンスにならない事を願うばかりです。
Abe visits Fukushima
Prime Minister Shinzo Abe visited Fukushima Prefecture on Saturday, 3 days after taking office.

Abe inspected the damaged Fukushima Daiichi nuclear power plant which is in the process of being decommissioned. He then stopped in Kawauchi Village, where he spoke to people living in temporary housing.
Abe inspected a metal processing plant that was set up after the nuclear disaster, with the help of government subsidies. He told the plant workers that people cannot return if there is nowhere to work.

http://www3.nhk.or.jp/daily/english/20121229_26.html
仮設住宅はみなさんにはおなじみだとは思いますが、"temporary housing"(double-quotation marksすべて校正-UG)と表現できます。「仮の」という表現にはtentativeもありますが、LDOCEによるとtentativeは"not definite or certain, and may be changed later"、temporaryは"continuing for only a limited period of time"と定義されていますので、ここではtemporaryの方がふさわしいですね。加えて、さきほど(随分と前! UG)Minnesota君が取り上げていたstopgapでも「仮設住宅」は表現できるかと思いますので、リンクします。(EnDough)
stopgap measure - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から


以下福島民報の引用です。

もっと思い聞いて 安倍首相来県 駆け足視察に不満も 訴え伝え切れず
 29日来県した安倍晋三首相は、駆け足で復興への取り組みを視察した。川内村では約50分で4カ所を巡る過密日程で、要望の機会を期待して出迎えた仮設住宅の村民は「あまりにもあっという間。被災地の現状を分かってもらえたのか」と首をかしげた。川内村民が避難する郡山市仮設住宅では懇談会が開かれ、住民が首相に直接、精神的損害賠償の継続などを訴えた。ただ、「もっと話を聞いてほしかったのに」と約35分間という時間の短さを残念がった。
http://www.minpo.jp/news/detail/201212305775