常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

研究会のお知らせ

日本英語教育史学会第241回 研究例会のご案内

日 時: 2013年1月13日(日)午後2時〜
会 場: 拓殖大学 国際教育会館(F館)(東京都文京区大塚1-7-1) 3階 303号室
参 加 費: 無料
問 合 先: 保坂 芳男(メール: yhosakaアットner.takushoku-u.ac.jp

研究発表1
岡倉由三郎の英文学研究とその「教育的」背景
内 丸 公 平 氏(中央大学
【概要】岡倉由三郎とその他の英文学者の「思考様式」はまるで同一であるかのように論じられが ちである。しかし,実際は,米文学者・杉木喬が「先生の英語英文學への研究の態度や方法なりに全面的には同感し切れな」かったと述懐しているように,彼らのあいだには英文学研究に対する認識の隔たりがあった。そこで,本発表では,岡倉の特異な英文学研究の実態とそれを醸成したと考えられる「教育的」背景を明らかにしていきたい。

研究発表2
「パーレー万国史」独習書に関する研究
馬 本 勉 氏(県立広島大学
【概要】本発表では,明治期の英語教科書独習書の全体像を解明する研究の一環として,グッドリッチ「パーレー万国史」を取り上げる。同書の翻訳本は小学校の教科書として,また原典は中学校の教科書として広く用いられ,数々の独習書が出版された。特に本書第31章には日本が取り上げられており,当時の様子を知る上でも興味深い。発表では,独習書の具体的な記述内容を分析するとともに,これまでに調査した他の英語教科書独習書との比較を行い,当時の学習法を知る一助としたい。