常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

連続公開講演会のお知らせ

立教大学英語教育研究所主催 Susan Hunston教授連続公開講演会

日時:2012年11月26日(月)、27日(火)、28日(水)、29日(木)
いずれも18:30‐20:00 (受付:18:00開始)

場所:立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階多目的ホール

演題及び内容:
11月26日:「バンク・オブ・イングリッシュとコウビルド・プロジェクト」
バーミンガム大学で始まったコウビルド・プロジェクトはそれまでの辞書編集の概念を大きく変え、数々の言語理論に多大な影響を与えてきた。本講演ではその詳細について論じるとともに、
このプロジェクトの創始者である故シンクレア教授の功績を辿る。


11月27日:「正しく話すために:英語のフレイジオロジー
語は単独で使用されるよりも、いくつかの語がまとまって使用されることが多い。そのまとまり(phrase)が言語に複雑な意味や音律を生み、単なるまとまりとしての枠を超え、新たな言語理論へと発展する礎となるのである。本講演では英語研究におけるフレイジオロジーの重要さについて論じてゆく。


11月28日:「動詞から見たパターン文法」
講演者は、1995年に出版されたコウビルド英語辞典で初めてパターン文法(pattern grammar)を提唱した。本講演では、言語使用におけるパターンとは何か、パターンと意味との関係、
言語機能を論じる上でのローカル文法の存在、言語変化に関わるパターンの役割等について論じるとともに、文法理論の諸問題、とりわけパターン文法と構造文法(construction grammar)
との関係を論じる。


11月29日:「正しく教えるために:コーパス言語学と英語教育」
英語教育はコーパス言語学を取り入れたことで、学習者のエラーや中間言語の研究が進み、新たな教材の開発が促進され、教室での教え方が改善され、データで学ぶ英語学習法(Data-Driven Learning)や語彙シラバスなどの開発が始まったのである。今後、英語のコーパスを英語教育の場でどのように活用すべきかについて論じる。


講演者:Prof. Susan Hunston (Birmingham University)
参加費:無料
予約:不要
問合せ先:立教大学異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション研究科教授 鳥飼慎一郎  toriアットrikkyo.ac.jp