常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

講演会のお知らせ

秋ですね。いろいろな情報が入ってきます。そのひとつです。(UG)

2012年度 明治大学大学院 国際日本学研究科 特別講義
日時:2012年10月20日(土)14:00-16:00
場所:明治大学和泉キャンパス メディア棟6階 M607教室
講演者:太田光春氏(文部科学省初等中等教育局視学官)
講義題目:「これからの英語教育,これからの英語教師:自律した学習者を育てる」
参加費:無料
問合せ先:明治大学大学院 国際日本学研究科(電話:03-5300-1536)

会場の詳細については、以下をご覧ください。
交通アクセス:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/access.html
キャンパスマップ:http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/campus.html

講義要旨:
 外国語科の目標は,外国語によるコミュニケーション能力の育成である。そのため,学校教育においては,コミュニケーションに資する語彙や文法の習得をさせながら,4技能を適切に扱わねばならない。また,学校で学んだ外国語が将来必要性が生じたときに役立つようにするためには,卒業後もその外国語を学び続ける自律した学習者を育成するしかない。
 ここで言う自律した学習者とはどのような学習者であろうか。それは,自律した学習を続ける土台となる4技能を備えている,その4技能の伸ばし方を習っている(学習方略を身に付けている),学び続ける意欲や自信を備えている,インターラクションを基盤にしたコミュニケーションを十分に経験している,学習者のことである。
 では,自律した学習者はどうしたら育成できるのであろうか。それは,英語に触れる機会(exposure)と英語を使ってコミュニケーションを図る機会(experience)が豊富にある授業,教師と生徒の間に親和関係が存在し,誤りを恐れずに発言できる雰囲気のある授業,フィードバックが適切になされ,動機づけとなる授業,を展開することである。このような授業を実現するためには,到達目標や評価方法を共有した上で,英語科がチームとして機能することが必要不可欠となる。教科書の内容を素材として扱いながら,生徒が成功体験のできる言語活動を開発することが求められるからである。

講演者略歴:
太田光春氏
文部科学省初等中等教育局視学官。日本福祉大学客員教授。愛知県公立学校教員,愛知県総合教育センター研究指導主事,文部科学省教科調査官・国立教育政策研究所教育課程調査官を経て現職。新学習指導要領高等学校外国語の作成にも携わった。
年間約15000ページ,ペーパーバックスを読む。テニス歴20年以上,スキー歴20年以上,剣道2段。