常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

講演会のお知らせ

2012年度青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部共催講演会(第2回)
日時:2012年9月8日(土)15:00-16:30
場所:青山学院大学 17号館 17402教室
講演者:廣森友人氏(明治大学准教授)
講演題目:「自律した学習者を育てる英語指導を考える」
参加費:無料
問合せ先:JACET関東支部事務局 jacet-kanto-office@cl.aoyama.ac.jp

会場の詳細については、以下をご覧ください。
   交通アクセス:http://www.aoyama.ac.jp/other/access/index.html
   キャンパスマップ:http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html

講演要旨:
本発表では,自律学習の重要性が広く認識されるようになった現状を踏まえ,改めて「自律」「自律学習」の意味を捉え直したい。具体的には,認知・情意・メタ認知・社会的側面など自律(学習)の多面的・複合的な特性を示すとともに,Benson(2001, 2011)の包括的な定義について検討する。つぎに,先述した議論を踏まえ,自律(学習)を効果的に促進する英語指導のあり方について,発表者がこれまで取り組んできた実践に触れながら考えたい。廣森(2009)では,多様な学習者の実態を反映した学習目標の設定,ならびにその目標に準拠した指導実践について報告している。また,廣森(2012)では,学習者の動機づけと動機づけを高めると想定される指導方法に対する認識を調査し,その調査結果に基づいて計画・実施した指導実践の効果について検証している。学習者の自律とは,さまざまな状況・場面において,学習者が自らの学習動機,学習方略,学習内容をコントロールできる能力に他ならない。自律した学習者を育てるためには,そのような能力を伸ばす機会を継続的に提供することが必要不可欠だと考える。

講演者略歴:
廣森友人(明治大学准教授)
北海道大学大学院博士課程修了。主要な著書に『外国語学習者の動機づけを高める理論と実践』(2006年, 多賀出版),『成長する英語学習者: 学習者要因と自律学習』(2010年, 共編, 大修館書店)などがある。論文はJACET Bulletin (2004, 2005, 2006),JALT Journal (2003, 2007),ARELE (2008, 2009, 2012)のほか,International Review of Applied Linguistics (2003),System (2009),The Journal of Asia TEFL (2012)などに発表。