常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cracking choice

今朝の一番です。
日本で春の到来を教えてくれるのがサクラなら、あちらではEasterでしょうか(この並列はちょっと無理矢理かな...)。子どもの頃、Easterの時期になると、よく耳にしていたのがcracking choiceという表現。試しにいくつかのwebをのぞいてみると、今もしっかり使われています。

Easter Eggs-travaganza time is around the corner and if you’re a busy mum looking for eggs for all family then there’s a cracking choice out there – but which one to buy?
http://www.mirror.co.uk/money/personal-finance/easter-egg-taste-test-we-hunt-776271

Cracking choice: The best Easter eggs
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/foodanddrinkpicturegalleries/8429806/Cracking-choice-The-best-Easter-eggs.html?image=1

crackingは日本語の「最高の」とか「ベストの」に相当します。これはもちろん「卵を割る」にかけてあります。Easter eggのhunting後にはなくてはならないものです。何でもない口語表現かもしれませんが、季節の変わり目に、そして文化・伝統にもつながる表現だと思っています。蛇足ながら、choice自体も文化の香りがします。今では古くさいのかもしれませんが、interjection風に"Choice!"(「すばらしい!」--米語圏は"Great!")という言い方は英国圏では未だ耳にします(特にご高齢の方から)。

今日、大学では新入生に教員紹介などのオリエンテーション行事があります。今年はどんな学生が入ってきたのでしょうか。研究休暇ゆえ、参加はできませんが、うちの学科が彼らにとってcracking choiceであることを願っています。(UG)