常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

田邉ゼミでの3年間を振り返って

Sugiuchiです。今日で2011年度も終わり,明日からは2012年度という新しいスタートとなります。私も明日からは新たな1歩を踏み出すわけですが,その前に田邉ゼミでの3年間について振り返りたいと思います。私はゼミ生として2年間,卒業生として1年間田邉先生のもとで勉強させていただきました。学んだことは数えきれず,すべてがお金では買えない価値のあるものと感じておりますが,これだけは他で学べないかなと思うことがあります。「常時英心」です。

遡れば3年次初日。田邉先生の研究室をノックすると,先生とKoyamamoto先輩がいました。英字新聞を読まれていたのですが,いきなり「この北朝鮮のミサイル発射の記事について英語でKoyamamotoと話しなさい」と言われたのです。「えー!」と思いながらも内心「やってやる!」という気持ちがあり,朝読んだ記事の内容を思い出しながらたどたどしい英語を紡ぎ出したのですが,Koyamamoto先輩はlaunchなどの単語を使い,先生はそれにtake offという表現を加えられ,「マジかよ!?田邉ゼミって本当に英語力ずば抜けてるよな」と度肝を抜かれました。当時はこのブログが開設されていませんでしたが,田邉先生に会うごとに「あの記事について英語で何か言ってみてよ」などと言われていたので,朝はその準備のために毎日The Daily Yomiuriを必死に読んでいました。今ではブログという形に変わりましたが,英字新聞を読むという「常時英心」の姿勢は染みついています。

4年次と本年次はブログというツールを通じて,田邉先生をはじめ,多くの方々からご指導いただいたことが大変勉強になりました。ご指名質問,Koyamamoto先輩からの文書添削,Camel先輩との記事ネタ取り合戦,同輩・後輩の文書添削,記事に関する多くのコメント欄,すべてから色々な英語に対する見方を学ばせて頂きました。ご指名質問には「こんなのわからないよ」,先輩からの添削には「何が間違ってるのかもわからないわ…」,コメント欄には「今の俺にはそんな読み方はできない!」などと嘆く毎日。それが今となってはその経験を通して,「この見出しには何かあるかな」,「この日本語・英語はなんとなく変な気がする」,「なんでここでこの単語なの?語源?文脈?コロケーション?はてはて…」など色々な観点から英語を感じるようになりました(3年もかかりましたが…そして今も修行中、まだ英語の「え」の字も怪しいかと…)。これも「常時英心」の一部だと思います。

明日からは一人の大学院生としてstand on my own two feetしなければなりません。もう田邉先生に「またやらかしたか…」と助けていただくことはできなくなります。院生としてのスタートと同時に,高校で非常勤講師をさせていただくことも決まっております。泣き言は一切許されません。そんな世界でやり切らなければいけないからこそ,「常時英心」を一つの柱として邁進していきます(あえて「常時英心」を忘れずに,と書かなかったのは「常時英心」は染みつけるものだと私は考えているからです)。英語の資格もこの院生生活で総なめしたいと考えております。

最後になりましたが,田邉先生をはじめ,ゼミ活動を通してお世話になったすべての方々に御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻賜ることが出来たら幸いです。(Sugiuchi)