常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ELEC講演会感想(GP)

昨日,ELEC 英語研修所で行われた「2011年度 ELEC 冬季英語教育研修会」に参加してきました。研修会は午前の部,午後の部の2部構成で行われました。
午前の部:「自律型学習者を育成する教師の役割」
      本田勝久先生(千葉大学
午後の部:「生徒にわかる楽しさを実感させる英語指導」
      中野達也先生(東京都立白鴎高等学校付属中学校) 
今回は各研修の主な内容と全体を通しての感想を少し書かせて頂きます。
まず午前の部では,「一連の学習の中で動機づけ(motivation)が果たす役割」や「動機づけについて教師が知っておくべきこと」などを中心にお話して頂きました。今回学んだことは動機づけを行って生徒に「(言葉などを)心で感じさせる」「思考させる」ことも大切であるけれども,その最終目標は「学習継続力をつけさせる」ことです。教育現場の環境やクラス,生徒の状況によって教師のアプローチの仕方は当然変化をする必要があります。the best wayは無いけれども,それぞれの状況に合ったthe better wayを見出すヒントのようなものを教えて頂きました。
午後の部は,中野先生が実際に行っている「喜びを実感させる指導法」や「音読,暗唱,暗写の学習成果」についての内容でした。特に音読練習では生徒に興味を持ってもらえるように練習法に名前をつけて,少しでもやる気にさせるように努力されていました(例:短きょリーディング→1回音読,中きょリーディング→2回音読etc)。今回は音読中心のお話でしたが,その他授業内の活動も色々な練習法を試しながら,探り探り生徒に合ったものを見つけ出していくことが大切と仰っていました。
動機づけの仕方も音読などの活動例もそうですが,万人に共通して合うものなどはありません。ただし,それぞれの活動の根幹を理解し,教師が生徒に合ったものを考えることが大事なんだと思いました。(GP)