常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Green Paper

今回は『プリズン・ブレイク』の18話から英語表現を拾います。
以下のダイアローグはある囚人と,警備員との会話です。
Prisoner(以下P): I hear you got a cell.
Guard(以下G): Not anymore. And you are smart, you’d keep quiet about that.
P: Hey, look, I’ll double what you’re getting.
G: I’m getting $250.
P: $500? Ain’t a problem.
G: I ain’t talking cigarettes and extra chow line desserts here. I’m talking green paper with dead white guys on it.
P: I said it ain’t a problem.
ここで採り上げるのは,green paperという単語です。警備員は「緑の紙」の話をしているらしいですが,「緑の紙」とは一体なのでしょうか。『オーレックス英和辞典』(旺文社)を引いてみると,Green Paperで「(英国の)緑書」とありました。これは政府の結果報告書のことです。
では,green paperの意味を踏まえて太文字箇所の日本語字幕を見てみましょう。字幕訳は「支払いは現金だぞ」となっていました。ここからdead white guysは札に書かれている人物のことで,guysと複数形になっているのは大金であることを意味しています。さらにitは札のことです。
ひとつのことを言うにも,今回の記事のように色々な言葉遊びがされていますね。(ゼミ生persimmon柿生)