常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Jobsian

先日も採り上げたNewsweek(01/31/11)の特集The Genius Dilemmaから英語表現を拾います。以下はPan American Airwaysの創始者Juan Trippe氏について書かれた部分です。
Trippe was also a Jobsian showman when it came to selling his product to consumers, using nautical terminology to evoke the luxury of cruise ships
今回採り上げるのはJobsianという単語です。と言いましても,この単語は少なくとも紙の辞書にはまだ載っていません。なぜなら,これはApple創始者にしてCEOのSteve Jobs氏の名前Jobsと「…の土地の(人)」「…に所属する(人)」「…を奉じる(人)」「〘動物〙…属の, …科の」を表す接尾辞の-anを混ぜた合成語だからです。意味はおそらく「Steve Jobsのような人物」あたりでしょう。普及するかどうかはわかりませんが,このようなwordがcoinされるだけでもSteve Jobs氏の影響力の大きさを垣間みることができます。(院生 小山本)