常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

charge in for the kill

本日のDY(01/18/11付け)のスポーツ欄から英語の表現を拾って行きます。両国国技館で開かれている初場所横綱白鵬は全勝で単独トップを続けています。しかし昨日の豊真将との取組でヒヤっとする場面がありました。その模様を描写する部分を引用します。
Hakuho, who had beaten Homasho in all eight of their previous matches, momentarily lost his balance and turned his side toward the maegashira. But when Homasho charged in for the kill, the Mongolian deftly stepped to the side hooked Homasho’s arm and twisted him out of the ring before following him over the edge.
今回着目した表現はcharge in for the killです。辞書で引いてみるとmove [go, close] in for the killで「とどめを刺しにかかる」と出ていました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。本文では動詞がchargeになっていますが,これはmove, go, closeの語意を強めるために使われていると考えられます。豊真将はとどめを刺しにかかりましたが,白鵬は素早く身をかわすと同時に相手の手を取り,逆に豊真将を土俵の外へと追いやったことが記事から読み取れます。
白鵬の六場所連続優勝は達成されるのでしょうか。今後の横綱の取組に注目しましょう。(ゼミ生 camel)