常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

bee

今回は趣味として時々観ている洋画から英語表現を拾います。先日観たのは『綴り字のシーズン』で,誰にも期待されない女の子フローラ・ナウマンが不思議な力で綴り字コンテストに優勝していく物語です。この映画の英語版タイトルはBeeSeasonでなのですが,このbeeとは一体どういう意味なのでしょう。
実はbeeには「ハチ」という意味以外に,主にアメリカ英語で「(社会的・共同作業的・競技などの)寄り合い,集い」という意味があります。用例として,a quilting bee「キルト作りの集い」,a spelling bee「綴り字競技会」,a geography bee「地理知識競技会」が挙げられます(『オーレックス英和辞典』旺文社)。
綴り字競技会とは,出題された単語を1回復唱し,そのスペルを言っていくというものです。映画から例を取ってきますと,

審査員:batik.
フローラ:batik?(審査員の言った音を頼りに発音している)
フローラ:b-a-t-i-k, batik.
審査員:correct.

のような形式で行われます。この映画を見ていて,アメリカ人の留学生がこのbeeについて話していたのを思い出しました。単語力が不足している私にとっては,とても刺激的な映画でした。(ゼミ生 persimmon柿生)