常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

grace

本日(12/28/10付け)のDYから英単語を拾います。SPORTSの欄にはAndo edges Mao for titleという題で,先日行われた全日本フィギュアスケート選手権大会について取り上げられています。
Teenager Kanako Murakami, Japan’s latest 16-year-old sensation to grace the ice, placed third with 187.52.
今回注目するのはgraceです。 辞書を引いて意味を確認したところ以下のように記載されていました。
「《正式》…を優美[優雅]にする,飾る (decorate)」(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)
“formal to make a place or an object look more attractive” (LDOCE)
文中のthe iceはスケートリンクを指しています。それとgraceを繋げると,リンクを優雅に装飾するとなり村上選手のスケーティングが氷上で美しかったと解釈することが出来ます。スポーツは白熱する競技が多いですが,フィギュアスケートは更に「優雅・優美」といった美しさも兼ね備えています。graceの原義は「ラテン語で『魅力』,『好意』,『感謝』」ですので,観客を魅了し,好意を持たれるフィギュアスケーターにはぴったりの単語ではないでしょうか(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。
女子のフィギュアスケートの試合では,有名選手に加えて若手選手の活躍も目立っていました。村上佳菜子選手はそのうちの一人でしょう。日本のフィギュアスケート界のレベルは高くなっていると耳にすることが多い今日この頃。トリノオリンピックでは荒川静香選手,バンクーバーオリンピックでは高橋大輔選手と浅田真央選手が表彰台で登っています。今後も成長し続ける日本フィギュア界に目が離せません。(ゼミ生 Shohei)