常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

deluge

本日(12月25日)付のDYから表現を拾います。WORLDの欄には2 hurt in Rome embassy blastsの記事が取り上げられています。
Mail bombs exploded in the hands of employees at the Swiss and Chilean embassies in Rome on Thursday, seriously wounding two people and triggering heightened security checks at diplomatic missions just as holiday deliveries deluge their mailrooms.
今回注目すのはdelugeです。文脈からみると手紙関係の単語のように思えます。辞書で意味を確認すると以下のように掲載されています。
[比喩的に;通例 a 〜]洪水,殺到 (『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)
[usually singular]
a large amount of something such as letters or questions that someone gets at the same time (LDOCE)
また動詞での使い方も以下にご紹介します。
《正式》《♦通例受身》‹場所›を水浸しにする;‹人・場所›に[人・物を]殺到させる,押し寄させる[with] (同上)
V [T] [usually passive]
to send a very large number of letters, questions, etc to someone all at the same time (同上)
先日イタリアで起きた小包爆弾爆発。テロ事件に発展する危険性なども報道されています。上記の記事では,小包爆弾事件後の配送物のセキュリティーチェックを高めることを述べています。大使館への手紙や配送物は相当な量であることがdelugeから読み取れます。この単語は以前,院生の小山本先輩が「ノアの箱舟」の説明時に取り上げられていますのでそちらの記事も以下に記載します。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100731/1280526584#c
2010年もあと6日で終わります。終わりよければ全てよしとは言いませんが,年末には事件等の不安を抱えずに新年を迎えたいですね。(ゼミ生 Shohei)