常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

public enemy number one

Lbow-Shoulderです。
NY Daily News(12月18日付け)の記事から落ち穂拾いをします。以下の見出しご注目ください。
PUBLIC ENEMY NO.6
http://www.nydailynews.com/sports/basketball/knicks/2010/12/18/2010-12-18_kings_talents_rule_msg.html
上記の見出しは,NBAプレーヤーのLeBron James選手のことを扱った記事のもの。内容はニューヨーク・ニックスの,James選手獲得失敗を報じるものです。結果,James選手はニックスと同じ東地区のチーム,ヒートにとどまることになり,ニックスの脅威であり続けることになってしまいました。さて,以上のような背景を踏まえて上記の見出しを見てみると,James選手はどのように形容されていると感じられますか。
辞書によると,public enemy number oneで「社会の敵,みんなの嫌われ者,憎むべき者」とあります(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。しかし,見出しではPUBLIC ENEMY NO.6となっています。これはJames選手の背番号が6というところから来ており,文字られていることがわかります。
ちなみにpublic enemy number oneは元々ジョン・デリンジャーという銀行強盗のことを指し,「社会で1番の敵」という意味で使われていました。これに関連した映画でジョニー・デップ主演映画『パブリック・エネミーズ』というものがあります。興味のある方はぜひご覧ください。(ゼミ生 Lbow-Shoulder)