常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

belongの多様性

今回は久しぶりにTIME誌(12/13/10付)のPalestinian Youthという記事から英語表現を拾います。
パレスチナイスラエルの国家間の対立は,それぞれの国の若者の考えにも影響を及ぼしています。パレスチナ人は,隣国の人の事をあまり知らず,いまだに理解合えないでいます。しかし色々なしがらみがある中でも,各国の未来を担うのはやはり若者。記事は以下の一文で締めくくられていました。
And you think, In most of the world, the future belongs to the young.
ここでの注目はbelongの使い方です。「〜に所属する」で良く知られているbelongですが,今回は「[…側]に優勢に運ぶ」という意味で使われています(『オーレックス英和辞典』旺文社)。用例としてYesterday belonged to the Giants.「昨日はジャイアンツが優勢だった。」が挙げられています。
以上より,上記の太文字箇所は「未来は若者のためにある」や「未来は若者に託されている」のように解釈できるのではないでしょうか。(ゼミ生 persimmon柿生)