常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

dyslexia

先日私が受講しているBusiness&Englishという授業で扱ったIKEA創始者についての話の中にHe has fought against dyslexia and illness.という文がありました。「彼がなにか病と闘っている」ということはわかりましたが,dyslexiaという語に私はなじみがなかったので具体的なイメージがぱっと浮かんできませんでした。
そこで,この単語をdysとlexiaにわけて考えてみることにしました。まずlexiaですが,以前通訳入門の時間に田邉先生からlexicographer「辞書編纂者」という語を教えていただいたので,そこからこれも言葉に関係した意味を持つのではと思いました。次にdys-を『ジーニアス英和辞典』(第3版,大修館書店)で調べると「接頭 病気にかかった,困難,不良,悪化(⇔eu-)」とありdyslexia「難読症」も載っていました。難読症というのは一般的な学習能力に特に異常がないにもかかわらず,書かれた文字を読むことができなかったり,読めてもその意味が分からなかったりするといった症状をいいます。
また6月26日のブログで田邉先生がspasmodic dysphonia「けいれん性発声障害」をご紹介して下さっています。
cf.http://d.hatena.ne.jp/A30/20100626/1277548419
他にもdyspepsia「消化不良」やdyspnea(dyspnoea)「呼吸困難」などの医学用語もこの機会に一緒に覚えたいと思います(『新英和中辞典』第5版,研究社)。 (ゼミ生 pear