常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

専修大学教育学会第58回大会の報告(persimmon柿生編)

本日(11/23/10),専修大学神田校舎において専修大学教育学会第58回大会が開催されまして,camel先輩,gacha君,いろはすさんとともに参加してまいりました。
学会は午前と午後の二部構成になっており,私は午前の部に参加しました。内容は小林幹夫氏(東京都多摩教育事務所指導課長)の「新学習指導要領の解説」,そして菊池亜希子先生(船橋市薬円台小学校)による「新学習指導要領に向けての取り組み」の二本立てです。今回は,小林氏の講演についての概略と感想を書かせていただきます。
まず,新学習指導要領ですが改訂のポイントはいくつかあります。そのなかでも特に重要なのが,
・「生きる力」の育成
・知識と技能の習得と思考,判断,表現の育成のバランス
・豊かな心や健やかな体の育成
です。それに加え,言語活動も重視されています。
このように,様々な点が提示されていますが,大事なのはこれらが何を示唆しているのかを読み取る事です。学習指導要領は児童・生徒のために作られています。小林氏は「生徒主体の教育」をしなければならないというメッセージが新学習指導要領には込められていると仰っていました。そして,各校種・学校の特色を生かし,保護者・地域と連携して,その目標を達成するのが現場の役目です。
現場は多忙化しており,なかなかPDCAサイクル(Plan, Do, Check, Action)を理想的に行い,「生徒中心の授業」へと改善するのは難しいのが実情です。しかし,先生の本務は「授業」と小林氏は仰っていました。教師として大事な事を痛感させていただいた今回の講演でした。(ゼミ生 persimmon柿生)