常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

sink in

昨日(11/20/10),平塚競技場名古屋グランパスベルマーレ平塚を1対0で下し,,悲願の初優勝を遂げました。2位の鹿島アントラーズヴィッセル神戸と引き分けたため,3試合残しての偉業達成です。ストイコビッチ監督の指揮のもと,勝負にこだわる姿勢を失わなかったのが,歓喜の瞬間を呼び寄せたのでしょう。そして,今シーズンは加入した選手の活躍が目を引きました。その中でも,玉田選手とコンビを組んだオーストラリアのケネディ選手の存在は大きかったと言えます。以下はケネディ選手(写真では監督の右にいます)の優勝に対するコメントです。

"It hasn't really sunk in yet," said Nagoya striker Josh Kennedy. "I didn't expect it to happen today. I thought Kashima would win, so it's a bit strange.
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/sj20101121a1.html
今回は太文字箇所をどう解釈するかに焦点を当ててみます。ポイントはsink inです。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,「(十分に)理解される」や「(何とか)分かってもらえる」という語義が紹介されています。sinkの中心義は「(何かが)下方に向かっていく」なので,「スッと思考が落ちる」という日本語に置き換えることが可能であると考えられます。よって,上記の太文字箇所を「まだ何かしっくりこないんです。」と試(私)訳してみました。
J創設時の10クラブでは唯一,リーグ戦,ナビスコ杯,ステージ制覇すらなかった“万年中位”だったグランパス。今度の戦場はACLアジアチャンピオンズリーグです。(ゼミ生 persimmon柿生)