常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

the makings of~

本日のJT(11/3/10付け)のopinionの面から英語表現を拾います。JTにあった記事ですがソースは11月1日付けのAsahi Shimbunからのようです。記事のタイトルはWorkload toll on teachersです。
Japan has about 1 million elementary, junior and senior high school teachers. Only a handful of them cause trouble, and some apparently do not have the makings of a teacher to begin with.
今回着目した表現がmakingsという名詞です。動詞makeを動名詞化させているので直訳すると「作ること」ですがそれでは意味が通じません。辞書を引いてみると,makingには「作ること,製造,製作」といった他に「《正式》[the 〜s]〔人の〕素質〔of〕」という意味があることがわかりました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。同辞書の例文にも“She has (in her) the makings of a great star.”(彼女には大スターになる素質がある)という文をみつことができました。
今回の場合,筆者は“some apparently do not have the makings of a teacher to begin with”と述べていますので「ある教師は明らかに教師をなる素質がない」,もしくは意訳して「教壇に立つ資格がない」ともできそうです。makeの動名詞形に「素質」という意外な意味があったので今回取り上げてみました。(ゼミ生 camel)