常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

nepotistic

皆さんはDrew Barrymoreという女優をご存知ですか?映画「Charlie's Angels」に出演していた女優といえばわかる方は多くいるのではないでしょうか。BBCにDrew Barrymoreについての記事がありました。その中で雑誌の編集者が彼女について語っています。以下はその引用です。
"Hollywood is a highly nepotistic culture that supports continuity in clans, but you just can't help but like her and everything she does," he says.
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11242722
ここで注目したのはnepotisticです。nepotisticは「縁故主義の,縁者[身内]びいきの」と書かれています(英辞郎on the WEB)。『ジーニアス英和辞典』(第3版,大修館書店)にはnepotismの形容詞であると載っていました。
日本語では縁故というとよくconnectionを省略した「コネ」を使いますよね。connectionは『ジーニアス英和辞典』(同上)によると「[通例〜s]縁故(者),コネ;取引先,得意先;親類(関係),遠縁(の人)」とあり,LDOCEではpeople who you know who can help you,especially because they are in positions of powerとありました。connectionは人を表しているのですね。ちなみにpullにも「コネ」という意味があります(『Word Up!』南雲堂)。
Drew Barrymoreは芸能一家に生まれ,幼い頃から女優としての人生を歩んでいましたが,10代の時にはドラッグに溺れリハビリを繰り返していたそうです。その彼女が現在でも女優として活動できているのは,身内びいきの強いハリウッドだからなのでしょうか。そういえば先日,Will Smithの9歳の娘がレコード契約したというニュースがありましたね。これもハリウッドの縁故主義のおかげでしょうか。
次はyori-moneyさんです。   (ゼミ生 b.m.)