ライオンの分け前
本日のJT(08/07/10付け)から英語の表現を拾います。昨日で広島に原子爆弾が落とされてから65年が経ちました。原爆死没者や核廃絶を祈念ため,原爆ドームのもとで式典が開かれたとJTは報じています。今回の平和式典は国連の潘基文(Ban Ki Moon)事務総長や米国のジョン・ルース(John Roos)駐日大使が初めて出席したことで注目を集めました。同紙によるとジョン・ルース大使の参列は潘基文事務総長の参列によって注目度が薄れてしまったようです。以下がそれを伝える部分です。
Ban’s attendance at the annual ceremony, the first time ever by a U.N. secretary general, was even more anticipated and drew the lion’s share of the attention.
lion’s shareにはどういう意味があるのでしょうか。辞書を引いてみると「[the〜]最大の分け前,『うまい汁』;(…の)大部分(of)」と出ていました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。この表現は『イソップ物語』(AESOP FABLES, The)で,take the lion's shareという形で使われています(『オーレックス英和辞典』旺文社)。この表現は,「百獣の王」と謳われるライオンへの分け前は,弱肉強食の世界では一番多いと考えられるところから来ています。(ゼミ生 camel)