常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

dark

先日,クリストファー・ノーラン監督のBatman BeginsとThe Dark Knightを友人と鑑賞しました。The Dark Knightからの落ち穂拾いです。
日本語で「一番暗いのは夜明け前(夜明け前が一番暗い)」というセリフがありました。
英語で何というのか以前に聞いた事はありましたが,記憶が曖昧だったため,確認のため調べました。
ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,The darkest hour is (just) before (the) dawn.(一番暗いのは夜明け前〈苦境にある人を力づける言葉〉)とありました。
また,この文や映画のタイトルにあるdarkという単語にはたくさん意味があったので紹介します。
dark
(原義:隠す→見えなくなる→暗い)
「暗い」以外では,「陰うつな,希望の持てない」や,原義にある「隠す→見えなくなる」のように,「秘密の,隠れた」,「わかりにくい,あいまいな」という意味もありました。 また,例文としてkeep the plan dark(その計画を秘密にしておく) とありました。
そのほかにも,
・whistle in the dark「(やせ我慢をして)自信(度胸)ありげに装う」
・dark horse「(競馬の)ダークホース,穴馬」,「(能力・感情などを見せない)実力者」
という使い方もありました。(「ジーニアス英和辞典」同上)
あまり関係ありませんが,今日は早朝に空の写真を撮ってきました。「一番暗いのは夜明け前」というセリフが頭に残っていたので,夜明けの空に何か感じるものがありました。次回はTemple gateさんです。(ゼミ生 カメ女)