常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

heat repellence

昨日のJT(07/27/10付け)の一面には暑い中,厨房でウナギ(eel)を炭火焼きする店員の写真が掲載されています。一昨日は「土用の丑の日」だったのでウナギを食べた方も多いのではないでしょうか。その写真のタイトルが
HEAT REPELLENT
となっていました。さてこのrepellentにはどのような意味があるのでしょうか。辞書で調べてみると形容詞形で「(…にとって)(態度・ようす)などが嫌悪感を与える(to)」,また名詞形で「(害虫・蚊などを近づけないための)防虫剤,(布地用の)防水剤」と明記されていました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。LONGMAN Advanced American Dictionaryでも調べてみると“a substance that keeps insects away: mosquito repellent”と出ていました。用例にもあるように通常mosquito repellentなどと使われるrepellentですが,今回はheat repellentとなっています。虫除け剤が虫を追い払うように,ウナギが暑さ(heat)を吹き飛ばす物質(substance)として例えられているのではないでしょうか。
うだるような暑さがまだまだ続きます。うなぎを食べてこの夏を乗り切りましょう。(ゼミ生 camel)