常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

K検定試験

英語資格試験の中でも,難関といわれる某検定の二次試験が昨日行われました。一次を突破した受検者が猛暑の中,日本各地から面接にのぞみました。
試験官としてかかわるようになって,すでに4年。当然ながら,詳しく述べることはできませんが,みなさんの英語学習の「刺激」として,少しだけ感想のようなものを記しておきます。
まず受験者は大別して,国際公務員人道支援NPO活動などを目指す人と英語学習の一環として受検する人とに分けることができます。ほとんどの受検者はTOEIC900台後半の得点をあげ,英検1級,英語ガイド通訳試験なども取得していました。
とはいっても,受験者の中には,語学そのものよりも,国際関係論(学),国際協力,外交史,発展途上国開発,南北問題など,さらには自然科学の中でも人道支援や貧困問題などに直接役立つ分野を専門にしている人が大半。つまり,いわゆる「語学・語学」した人の受検は少なかったのが今回の印象でした。
この検定で求められるのは「素の英語力」であり,ポンと背中をたたかれて直ちに国際連盟から国際連合へといたるまでの世界史,パレスチナ問題,中東問題,旧東欧諸国の問題,北朝鮮問題,アメリカ外交にまつわる諸問題,環境問題,人権問題,難民・移民問題などなどに関して,ある程度の見識がり(もちろん英語でも),自らの意見を即座に開陳できる力です。その他の検定とこの検定が決定的に違うのがまさにこの点で,即興性に耐えうる本当の意味でのcommunication能力が求められることです。次は君の番?(UG) 
関係はないけど,帰り道にわたしの前にいたクルマです。都内には出てみるものですね。
(小山本君の将来のクルマ ランボルギーニガヤルドe-gear 6速セミAT\24,890,250 (08モデル) ※ETC標準装備)