常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

walk

こんにちは,カメ女です。Asahi Weekly(2010/07/18付)19面のAborigines angered over striptease on Ayers Rockという記事からです。
エアーズロック頂上でのストリップに,登山禁止の声が再燃しています。
以下はエアーズロック頂上で服を脱ぎビキニ姿になったことで先住民アボリジニ達の怒りを買ってしまったAlizee Seryさんに対してのAlion Huntさんの意見です。
Alison Hunt, a traditional owner, told the broadcaster that Sery’s act had shown a lack of respect.
"We try our best to share our land with many walks of life and coming here and doing that is just disrespect. It’s not acceptable at all" she said.
そのような行為は無礼であると非難していますが,ここできになったのが,many walks of lifeという単語です。walkといえば歩く,散歩などの意味を思い出しますが、ここでは意味が通りません。
さっそく『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)でwalkを引いてみました。すると、名詞では「散歩,歩行距離,歩き方」以外に「暮らしぶり,世渡り,処世,職業,身分」,例文としてan honest walk(正直な暮らし方),people in every walk of life(あらゆる職業・階級の人々)とありました。
つまり,例文からもわかるようにここでは「たくさんの職業や身分の人」→「様々な人々」と訳す事ができますね。
また,蛇足ではありますが,幽霊が真夜中に出る(Ghosts walk at midnight.)や,たやすいこと(a walk in a park)などもwalkを使って表現できるという事もわかりました。
身近な単語にもまだまだ知らない意味がることを痛感しました。
次回はTemple gate さんです。