常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Mata Hari

今日のDY(7/8)5面にあった,今アメリカで話題になっているロシアのスパイに関する記事です。
Alleged Russian spy ‘no Mata Hari’, mother says
今回採り上げるのはMata Hariという表現です。『リーダーズ英和辞典』(第2版,研究社)によると,Mata Hariは「マタハリ(1876-1917)⦅オランダ生まれのダンサー;本名Margaretha Geertruida Macheod,旧姓Zelle;Parisで多くの将校などの愛人となり,ドイツ側のスパイとして活動したとみられる;フランス当局に逮捕され,死刑になった⦆」を指し,そこから「女スパイ」という意味で用いられるようになりました。見出しの“no Mata Hari”は「スパイにはとても見えない」と訳せます。
ちなみに,読売新聞(7/8)によれば,このロシアのスパイは今アメリカで人気を博しており,中でもAnn Chapman容疑者は「赤毛のスパイ」(flame-haired femme fatale)としてアイドル顔負けの人気。米タブロイド紙は連日,同容疑者の写真を載せ,5日付けのニューヨーク・ポスト紙はヌード写真を1面に掲載しました。その見出しは,映画007シリーズから拝借して,「ロシアより愛をこめて」(From Russia with Love)だそうです。(院生 小山本)
http://www.edmontonjournal.com/technology/Flame+haired+femme+fatale+sparks+Cold+style+frenzy+tabloids/3218885/story.html?cid=
From Oregon, with loveという項目もチェックもこと。(UG)