常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ご指名質問#21「seal」に挑戦

ちせです。ご指名質問#21「seal」に挑戦します。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100619/1276936459
問題のsealですが,sealにはもともと「1.(真正の証(あかし)としての)標章, 紋章,2.(紋章記号文字などを彫った)印鑑, 判, 璽(じ),3. 印鑑で押された」判, 封印;(文書などにつけられた)印章, 印証, 検印, 認印, シール」といった意味があり(『プログレッシブ英和中辞典』小学館),そこから「約束」や「調印」に象徴されるような「確実なもの,確固たるもの」というイメージを持っています。
よって,本文の動詞sealは「〈約束などを〉(…によって)確認する, 固める⦅with ..., by doing⦆(例:seal a deal 取り引きをまとめる, 協定を結ぶ)」という意味です(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。
今のところ世界経済は回復に向かっているようですが,ハンガリーをはじめとした欧州諸国の経済状況やBPの原油流出事故など,不安要因はまだまだあります。だからこそG20オバマ大統領は経済の回復を「確実なもの」にするために呼びかけたのですね。(ゼミ生 ちせ)