常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Eyeの彩り

Persimmon柿生です。今日は5/23付けのTHE DAILY YOMIURIからの英語表現を紹介します。
少し話は遡りますが,プロ野球ではセパ交流戦が始まりました。その交流戦で絶好調なのがパの埼玉西武ライオンズ。5/22の中日ドラゴンズ戦でもBrown選手の2本塁打・4打点の活躍で西部に勝利をもたらしました。そのBrown選手の活躍ぶりを一面のoutline欄であるInsideでは,Eye-openerと表現していました。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,「目を見張らせる[開かせる]事件,ビックリするような話」とありました。確かに字面からでも納得の意味です(君や小山本君が大好きな意味もある-UG)。
さて,問題は本文20面のEye of the Lionという見出しです。上述のEye-openerのEyeと掛けているのは一目瞭然ですが,これはどういう意味?辞書を調べてみても手掛かりはありません。おもむろにgoogleしてみると,Eye of the tigerという項目にヒットしました。実はEye of the tigerというのは歌でした。かの有名なSylvester Stalloneが映画RockyIIの主題歌を作ってほしいとAmerican rock bandのSurvivorにリクエストをして,作られた歌だそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Eye_of_the_Tiger
まさかEye of the Lionは曲名をもじっている表現だとは思いませんでした。1週間前のBrown選手の打率は.223。決して調子がいいとは言えません。しかし,結果を残さなければ生きていけないのがプロの世界です。1試合1試合が生き残りをかけたSurvivalである状況はRockyIIのリングと重なります。
歌も文化の一つです。ガチガチのデスクワークに疲れたら,英語の歌を聴くのもたまにはいいのではないでしょうか。(ゼミ生persimmon柿生)