常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Clutch!!(ちょっとしたtips第2弾)

Persimmon柿生です。今日は,clutchはclutchでも車のクラッチではない用法をみなさんにご紹介します。
ある日,留学生のみんなとNBAの試合を見ながら,スポーツの話しで盛り上がっていました。カナダではアイスホッケーが一番人気でNBAもそれに追随して人気があるのだとか。そんな何でもない話しをしている時に,ある一人の留学生が…
"That’s clutch!!!"
と興奮気味にTVへ叫びました。私は一瞬何が何だかわかりませんでした。上記の英語の意味は何でしょう??
その時の状況を説明します。試合残り3秒,コービー・ブライアン率いるレイカーズは1点のビハインド。相手陣地でパスを受けとったコービーがシュート。ボールは導かれるようにネットへ入りました。観客のボルテージは最高潮に。観客だけでなく私たちもhopped upしてしまいました。そこでの一言が「That’s clutch!!!」でした。
さて,みなさんもうお分かりですか?実はthat’s clutch!!!というのは「Good timingで何かいいことが起こった」時に使うslangなのです。これは,「車のクラッチを少しずつ踏んでいってちょうどいいところでとめる」という行為から来た表現だと留学生(from Calgary)から教えてもらいました。ちなみに『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,clutchにはa person dependable in the clutchで「まさかの時に頼りになる人」のように「危機,ピンチ」という意味があります。
TOYOTAクラッチに故障がありrecallという大きな問題を抱えていますが,まさにクラッチTOYOTAのclutchになってしまいましたね(ゼミ生persimmon柿生)