常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Sumo

こんにちは。本日の担当はゼミ生Koori(Kurilyn Monroe)です。THE DAILY YOMIURI (2010年5月20日付け)の大相撲夏場所11日目(19日・両国国技館)の把瑠都日馬富士の試合で把瑠都が負けてしまったという記事の見出しからです。
Baruto tumbles to 3rd loss
私はtumbleという単語を最近調べたことを思い出し、もう一度調べてみました。(『ジーニアス英和辞典』第4版、大修館書店)tumbleには「(人が)転倒する、転落する」という意味があります。「転倒する」という意味で一番初めに思いついたのはfall だったのですが、記事を読み進めてtumbleのイメージが掴め納得しました。
Harumafuji slipped in for a left-hand belt hold, while Baruto replied by locking onto the Mongolian's belt, but over his arm. With the two side-by-side, they both attempted hip throws, but Harumafuji had better leverage and Baruto slammed to the dirt first.
この日の把瑠都日馬富士の下手投げ(underarm throw) - One of the most common throwing techniques in sumo, the attacker will pull straight down with his inside, gripping hand as he turns away from his opponent. (http://sumo.goo.ne.jp/eng/kimarite/39.html
によって激しく土俵に打ち付けて負けてしまったようです。
そもそも私が最近このtumbleを調べた理由というのは、男子新体操を描くドラマ「タンブリング」(TBS土曜夜7:58より)を観ていた時です。男子新体操の世界では「タンブリング」=床上での前宙、バク転、バク宙、側転などの跳躍・回転技だそうで、お察しの通りtumbleにも「とんぼ返り[宙返り、跳躍]をする;《体操》タンブリング(tumbling)をする」とあります。(『ジーニアス英和辞典』第4版、大修館書店)
ここから察するにtumbleという言葉には躍動感が含まれているようです。記事の見出しで、fallではなくtumbleを使ったのは下手投げという投げ技を受け、勢いよく倒れこんだ把瑠都が表されていると感じました。また調べていて感じたのは、相撲用語は日本語のまま使われているものが多いということです。やはり日本の国技ですね。
大相撲夏場所も,もう大詰めに差し掛かり白鵬は14回目の優勝へ大手をかけています。このまま全勝で,あっさり優勝してしまうのでしょうか。次は230の当番です。(ゼミ生Koori(Kurilyn Monroe))
*ゼミ合宿中でしたか,DYに松坂が1敗を喫した記事があり,そのときの小見出しが,tumbling Dice-Kだったような。転がる(tumble)ダイス(dice)にかけていたのです。大相撲の力士がtumbleというのは可愛い感じもしますが(真剣勝負なので不謹慎ですが),これには同時に新大関になったのに「期待から転げる→外れる」という意味もあるような気がします。なお,相撲ネタは;
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100518/1274180716
でも採り上げています。(UG)