常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Picnic?

 みなさん, こんにちは。
昨日(4/18/10), 専修大学の神田校舎で英語教育史学会月例会がありました。ひと足早く会場入りした田邉先生とゼミ生一行(party)は,久しぶりの晴天ということもあり(一昨日,東京にはなごり雪が降りました!),7号館の2階にあるベランダで昼食をとることに。そこで先生が「まるでpicnicみたいだな。」と一言。
みなさん,このpicnicという表現に少し違和感を覚えませんか。そうです。実はpicnicには日本語の意味と英語本来の意味において,ニュアンスの違いがあるのです。(本当に少しです。)今では日常会話でもあまり使われなくなり,廃語になりかけている日本語の「ピクニック」。昔は「お弁当を持って公園にでかけたり,どこか少し遠い野山(このおくゆかしい日本語も廃れるのかな?)に行ってお弁当を食べる」という意味で使われていました。
 一方,アメリカでは,「庭でご飯を食べる」くらいの「行楽」もpicnicなのです。(by UG)『ジーニアス英和辞典』(第4版, 大修館書店)にもpicnicの原義として,「食物を持ち寄る屋外パーティ」とあります。
 最近は就職活動で忙しい毎日を送っているので,ピクニックなんて出来ませんが,picnicなら気軽にできる気がしちゃいました。(ゼミ生 浅見)

次は,thousand holyさんです。