常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

常時英心

蔵出しです。ブログのタイトルの由来を書いています。ご賞味あれ。(by UG)

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(ニュース専修2003年7月号原稿)
英語の学習十人十話(第2話)

前回は各種検定試験がテーマでしたが,第二話は語彙力増強に絞って,「常時英心」というお話を一席。これは海外に行かず英語をマスターされた恩師の受け売りです。
皆さんは単語,熟語などをどう学んでいますか?教科書や単語帳による学習も確かに一つの手段です。しかし,実際のコミュニケーションでは,実に様々な言葉が私達の周りを飛び交います。
そんな言葉達を押さえていますか。「徹夜明け」,「抜き打ち試験」を英語ではどう言いますか?「単位登録」,「補講」は?「アザラシ」,「拉致被害者」は?逆にdoctor a reportは?SARSは何の略?
恩師は,語彙増強のためには授業というformal な場と同時に日常のinformalな場面をも見逃さない積極的な英語習得の姿勢を常時英心と名づけられました。言葉への「知的好奇心」こそが語彙学習の根幹だと言うことです。
常時英心のツールはメモ帳,カード類。疑問は何でもかんでも記します。私も今日に至るまでこのnotebook habitが抜けません。 
もちろん記すだけで安心してはダメ。疑問はそのつど解消します。そのためには携帯電話とともに辞書もお供に!
仕入れたものを実際に使用する機会を作る(「リハーサル」と呼びます)のも常時英心。スポーツでは基本を学ぶと,練習,対外,公式などの「試合」を通して学んだものを高めますね。語彙学習も同じです。
「試合」が少ない?洋書や英字新聞など,やはり読むことは大切な試合です。メモの表現をつぶやく,友達とチェックを入れ合う,英文メールやネイティヴの先生との会話,検定試験など。すべてが試合なのです。
 常時英心を心掛けた語彙学習はあなただけの「世界に一つのだけの辞書」としてやがて実を結び,花を咲かせることでしょう。