常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 第271回 研究例会のご案内

日 時: 2019年1月12日(土)14:00〜17:00

会 場: 順天堂大学 お茶の水キャンパス第2教育棟303教室(東京都文京区本郷2-4-4) 

参加費: 無料

研究発表1
 Harold E. Palmerはリーディング力育成に関して何を残したか
久保野 りえ 氏(筑波大学附属中学校講師)

 Harold E. Palmer は音声を重視した英語教授法を主張したが、リーディングについてはどのように考えていたのであろうか。英語教授研究所のBulletinにPalmerが書いた記事等からリーディングについての記述を収集すると、現在にも活きる提言が早い時期からされていた。在日当時の雑誌では強い批判も見られ、リーディングにつながる音声の授業が理解されなかったことがわかる。Palmerのリーディング面での功績を明らかにしたい。


研究発表2
 <自著を語る>政策史から現政策を斬る:江利川春雄著『日本の外国語教育政策史』を素材に
提案者:江利川 春雄 氏(和歌山大学教授)
指定討論者:拝田 清 氏(和洋女子大学教授)
     
 官邸主導による「グローバル人材育成」を学校教育に求める異常な外国語教育政策。英語教育界に身を置く者として、沈黙は許されない。まずは即座の反論、幅広い呼びかけ、代案の提起。より根本的には、外国語教育政策を歴史的にたどり直し、現状の問題点を学問的に焙り出すこと。古代にまで溯り、現実の政策批判に追われ、刊行に7年を費やした。政策史年表と資料集も附したので、多角的・批判的な検討の上に、あるべき外国語教育政策を共に考えていきたい。

<問合先> 日本英語教育史学会例会担当 メール: reikai@hiset.jp