常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

wobble 復習

フィギュアスケートGPシリーズ第3戦、フィンランド大会が行われ、男子SPでは羽生結弦選手が圧巻の演技を披露しました。

The Olympic champion from Japan was nearly flawless in the Saturday skate, aside from a wobble coming out of his quad toe-triple toe combination.

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201811040016.html

気になったのはwobble /ˈwɒbəl/ です。文脈から意味は「転倒」であると推測しました。

ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)では「(人などが)ふらつく、よろよろする、(コマ・回転物などが)よろめく、傾く、ゆらゆらする、(いす・テーブルなどが)ぐらぐらする、(声・音が)震える、ふらつきながら進む、(気持ち・方針・人などが)ぐらつく、動揺する、よろめき、ふらつき、揺れ」とあります。また、LDOCEでは “to move unsteadily from side to side, or make something do this” “to go in a particular direction while moving unsteadily from side to side” “to be unsure whether to do something” と定義されています。Oxford Living Dictionariesをみると、由来はMid 17th century (earlier as wabble): of Germanic origin; compare with Old Norse vafla ‘waver’; related to the verb wave.となっています。

羽生結弦選手は攻めの演技で、ルール改正後の世界最高点を手にしました。しかし本人は、そこで決して納得することなく、自分の満足のいく滑りを追求していきます。その姿は私たちに畏怖の念すら与えます。(seventh-dan)

wobble 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

wobble 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から