常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

acquittal復習

 定期的に、Social Justice, Human Rights and the Media の授業ではPop-up discussionというものを行います。その中ではその回に割り当てられたグループが、アメリカ国内で発生した事件などを取り上げ、そこから見える「人権」は何か、またその例が作り出す矛盾は存在しているのか、などをクラス全体で討論するのですが、今回はあまりにも刺激的だったので、そのトピックに関する記事より本日は単語を取り上げます。 

Earl Gray, an attorney for Yanez, did not respond to requests for comment regarding the acquittal last week or the evidence released Tuesday.

以下省略

https://www.washingtonpost.com/news/post-nation/wp/2017/06/21/what-the-police-officer-who-shot-philando-castile-said-about-the-shooting/?utm_term=.28e7e697ea6f

 『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)によると、acquittal はacquit / əˈkwɪt/ の名詞とあります。「無罪判決、無罪評決(⇒ conviction )」あるいは、「[人石などの]免除[of];[債務などの]弁済[of]」という意味を持つとのことです。
 あまり海外事情に親しくない人でも、この事件は警官による黒人射殺と聞けばピンとくる人も多いと思います。この事件は2016年と最近に起きました。事件の内容そのものは以下に載せて起きます。

https://www.bbc.com/japanese/36733007

 正直言って今回感じたこの感覚を簡潔な言葉にすることが難しいです。自分の父親が銃を突きつけられた、自分の恋人が撃たれて怪我をしたという日本での生活では絶対に考えられない経験談が耳に飛び込んできたり、この話題に関して複雑な感情がこみ上げてきて意見を話しながら泣き出してしまう学生がいたりなどと、今回は想像以上のディスカッションに身を置くことができました。その一方で個人として悔しかったことは、黒人差別、銃規制に関する知識がまだ足りなかったせいで、ただただ耳に入ってくる情報を落とし込むというだけで、意見がまとまらなかったということです。この歯がゆい感覚を次の行動につなげていこうと思います。(WREN@Nebraska)