常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

in a nutshell 復習

「なるほど」と感じた表現を紹介します。

本日行われた Oral Communication & Presentationsの授業にて、ディスカッションにおけるdiscourse markerの使い分けについて詳しい解説がありました。その中で気になったのが in a nutshellです。教科書内ではconfirmation expressionsという部類に挙がっていたため、確認や承認の意義にあたる言い回しであると思っていましたが、もう少し深く掘り下げられそうです。以下で意味等確認していきます。

Collins English Dictionaryで探ってみると、“You can use “in a nutshell” to indicate that you are saying something in a very brief way, using few words” と記載がありました。念のためCambridge Dictionaryを用いたところ、“give only the main points” となっていました。

また、『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)では「ごく簡単に言えば、要するに、かいつまんで言えば」と記述されています。この時点ではsummarizationの目的で使われる表現であると断定できそうです。しかし、これだけではしっくりきません。というのも、何故nutshell「木の実の殻」と表記されるのか疑問を抱いたからです。

nutshellにもう一度焦点を当てると、非常に小さくて脆いナッツを外の硬い殻が覆っていることは確かであり、形上「核」となっている部分は内側のnutで、shellがそれを「保護」ないしは「強化」する不可欠な材料になっていると考えられます。これに従って、discussionで用いられる「要するに」以外の訳で言えば、1つの話題における外せない「本質」を指摘する際の言い方がin a nutshell であるかと思われます。

余談になりますが、上記の「本質」を表すフレーズとして直ぐに思い出したのが春合宿でUG先生から教えて頂いたthe name of the gameでした。あれから早3ヶ月超が経過したことに時の流れの早さをつくづく感じるのですが、事実、田邊ゼミ内で享受できたものは留学先での英語学習の大きな助けになっています。これまで自分が吸収してきたことを無駄にせず精進して参ります。(bro-taro-world @ Calgary)


in a nutshell #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

In a nutshell - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から