常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

高校教員対象研修プログラム

英語教育:過去、現在、そして未来

英語英米文学科では、講師と受講者の距離感をできるだけなくし、お互いにとって有益な内容を念頭に、本年度も教員研修を実施する運びとなりました。本年度は日本における英語教育の変遷からこれからの英語教育を考える通時的な講義とニューヨークの在外研究で見聞きした「グローバル化の最前線」からの知見をもとにした共時的な講義の2本立てをお届けします。

期日:2018年8月1日(水)
実施会場:専修大学生田キャンパス 9号館
定員:30名
10:15〜10:20 挨拶・趣旨説明 末廣 幹(文学部教授)
10:25〜11:55 「英語音声指導のヒストリオグラフィー:音声リテラシーのこれから」(講義)講師:田邉 祐司(文学部教授)

今年は「明治維新150年」という節目ということで、英語教育の歴史を振り返る内容をお届けします。と申しましても歴史のすべてを扱うことはかないませんので、専門の英語音声教育に限定し、この間、われわれがどのように英語音声と向かい合って来たのかを整理します。そこから直近の課題である「グローバル人材育成」のかけ声の下、次の十年を彩るであろう"4技能統合"、"Active Learning"などの指導手法における「英語音声リテラシー」のあり方をご一緒に考えていきたいと思います。

11:55〜13:00 Lunchと懇談

13:00〜14:10 「グローバル化時代の英語教育」(講義)講師:黒沢 眞里子(文学部教授)

アメリカに一年ほど滞在して体験した英語を取り巻く環境の変化についてお話しします。滞在先は、ニューヨークのコロンビア大学アメリカン・センターでした。そのキャンパスで目撃した留学生の大変化とは、今後ますます競争が激化するグローバル市場で日本人が直面すると思われる困難とは、このようなことについて考えてみたいと思います。英語を話せるかどうか、英語のコミュニケーション形式(パラグラフなど)を理解しているか否かも大切な問題ですが、それを超えて、人脈や教養の問題にまで広がる大きな変化が起こっています。このような大きな世界を考えつつ、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジのセミナーに参加して学んだネット利用(Animotoを使った動画作成やLuluを利用した本の出版)など、英語のアクティブ・ラーニング授業で使えそうな道具とその応用例も紹介したいと思います。
                          
14:15〜14:30 アンケート・閉講式  田邉 祐司(文学部教授)

申し込みは以下をご参照ください(現在、申し込みは15名です。そのため締め切りが6月25日まで延長になりました)。

2018年度高校教員対象研修プログラムHP 研修プログラムHP
https://www.senshu-u.ac.jp/event/20180731-00000367.html